経営保険~知的財産権を侵害した際の賠償リスク~

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2023年2月3日経営保険~知的財産権を侵害した際の賠償リスク~

コラム保険について耳より情報

知的財産・・・耳にしただけでもアレルギー反応を示すこのフレーズですが、
現在PIP(個人情報漏洩保険)で特約として販売しており、付帯されている契約が
ございます。本日は知的財産権に関する情報についてご案内します。

知的財産権とは?

知的財産権は、人間の知的活動によって生み出されたアイデアや創作物のうち
財産的な価値を持つものを指します。
具体的な知的財産は下図の通りですが、近年関係法令が改正され、
権利保有者に対する保護が強化されています。

これら知的財産権ですが、中小企業が権利を出願または所有している割合は
非常に低いと言われていますが、一方で中小企業の7社に1社が
第三者の権利を侵害した事がある、というデータがあります。

知的財産権を侵害した場合の賠償金は?(特許権の場合)

知的財産権のなかで、特許取得件数の最も多い権利が特許権(約168万件)ですが、
業種別では製造業が他業種に比べ群を抜いて多い状況です。
では、仮に中小企業が第三者の特許権を侵害した場合、どのような基準で賠償請求額が
算定されるのか?おもなポイントは以下になります。

・当該特許権の使用許諾料(ライセンス料)
  ⇒ 特許権を侵害された企業が、自社が被る損害算定が難しい場合、
    ライセンス料相当額を最低額として請求してくる
   ※具体的な損害算定が可能で、かつライセンス料を上回る損害となる場合は、
    その金額が賠償請求額となる

・不当利得返還請求
  ⇒ 第三者の特許権を侵害し損失を与えることによって、
    侵害した企業が得た利益を返還するよう賠償請求されます。
    例えば、第三者の特許権を不当に侵害し開発・上市した商品がヒットしたり
    高い利益率が出れば、本来の特許権所有者に返還する金額も高額に上る傾向があります。

知的財産権侵害リスクに対応する保険

「特許等知的財産権特約」を提供している保険会社もあります。
詳しくは弊社までお問い合わせください。

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