パソコンの入替時期の目安

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2023年12月20日パソコンの入替時期の目安

コラム

パソコンの入替時期の目安
多くの家電製品は「壊れたら買い替える」という方が多いと思いますが、
業務で使用するパソコンの場合は壊れてからでは業務への影響が大きいため、
事前に入替計画を立てておくことが理想です。
リースしたパソコンであればリース契約期間の満了という目安がありますが、
購入したパソコンはどのタイミングで買い替えるべきか?といったご相談をよく頂きます。
今回はパソコンの入替時期の目安についてご案内させていただきます。

■ パソコン入替時期の目安
OSのサポート期間
まず重要なのはOS(WindowsやiOSのオペレーティングシステム)のサポート期間です。
いくらパソコンが問題無く稼働していたとしても、メーカーのサポートが終了しているOSを
使い続けるのは大変危険です。また、サポート終了を機にそのOS上で使えなくなってしまう
システムやアプリケーションも出てきます。
例えばWindows10は、2025年10月にMicrosoftのサポートが終了する予定ですので、
Windows11へのアップグレードが困難な場合はこのタイミングで買い替えを
ご検討いただくようにお願いいたします。

パソコンの寿命は?
使い方や機種などによっても異なりますが、一般的に業務目的で使用するパソコンは5年
目安と言われています。内閣府の消費動向調査(2023年3月実施分)によると、
二人以上世帯のパソコンの平均使用年数は7.7年です。
そのうち、「故障」による買い替えは56.7%を占めており、多くのパソコンが約7~8年で
寿命を迎えていること
がわかります。

5年を経過したパソコンは、あるパーツを修理したとしてもまた近い時期に別のパーツが
壊れてしまう可能性が高くなります。何度も修理すればその都度パソコンが使えない期間が発生し、
費用面でも結果的にパソコンを買い替えるのと変わらない金額が掛かってしまうことも考えられます。
パソコンを快適に使うことを考慮した場合、5年が一つの目安になると言えます。

メーカーの補修用性能部品の保有期間
補修用性能部品は、その製品の機能、性能を維持するために必要となる補修用部品です。
保有期間は法律での定めはなく、各メーカーでの自主基準になります。
製品により機関が異なるため、取扱説明書やメーカーホームページに掲載されています。
「補修用性能部品の保有期間」の始期は「その製品の製造を打ち切った日」からです。
パソコンの修理に必要となる「補修用性能部品(パソコンでは、マザーボードやハードディスク
など)」の保有期間はメーカーにより様々ですが、製造打ち切り後3~6年
(国内大手メーカーは5~6年が多い)となっており、この期間を過ぎると修理依頼しても
断られてしまう可能性が高くなってきます。ご使用中のパソコンの部品保有期間を
確認・把握したうえで、早い段階から入替の計画を立てておくことをお奨めします。
ご使用の製品の部品保有期間についてはメーカーホームページでご確認ください。

出典:政府統計|消費動向調査(2023年3月実施調査結果))

https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202303.pdf

■ 故障の症状
パソコンを長く使い続けるとさまざまな症状が現れます。
そこから寿命が近いかどうか、ある程度判断することができます。

1) パソコン本体から異音がする
正常な状態でもパソコンを起動すると、ハードディスクの動作音や、ファンが回転する音など
がします。しかし、問題が発生しているときは今まで発生していなかった音「カタカタ」
「ガキッ、カコンカコン」「シー、シャー」「ガリガリ、カラカラ」など異音が発生することが
あります。正常な音か異常な音かの判断は難しいこともあるので、耳慣れない音が
聞こえてきた場合はメーカーに問い合わせてみてください。
2) 頻繁にフリーズする
長年使用しているとハードディスクが消耗して、ハードディスクの故障で正常にパソコンが
動かないことがあります。他にも「入力装置の電池切れ」、「熱暴走」、「メモリ不足」、
「アプリケーションの不具合」、「ウイルス感染」、「アップグレードによるドライバー不具合」が
原因として考えられます。
3) 頻繁に電源が落ちる
パソコンを利用しているときに頻繁に電源が落ちたり、再起動を繰り返したりする場合は
注意が必要です。経年劣化によりハードディスクやマザーボードが故障している可能性や
内部にたまったほこりなどで正常に冷却できずオーバーヒートにより強制シャットダウンする
こともあります。また、電源を入れてからOSが起動してくるまでに時間が掛かるのも、
経年劣化の症状のうちの一つと考えられます。

パソコンの不調・故障の原因が、ソフトウエアの不具合やコンピューターウィルス感染に
よるものであればOSを初期化することでほぼ解消しますが、物理的な要因の場合は
部品交換や買い替えが必要となり、業務が停滞する期間が長引いてしまいます。
上記のような不具合の兆候が出始めた際には、速やかにメーカーもしくは購入業者に
ご相談ください。また、万が一ハードディスク内のデータが消えてしまったときのために、
日常的にバックアップを取得しておくことも重要です。OSのサポート期間やパソコンの
寿命を把握したうえで、適切なタイミングでパソコンの入替を行えるよう、
日ごろから社内で話し合い計画を立てておきましょう。

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